メンバーがドンドン話したくなる空気を作る

・なかなか発言しないにはワケがある
私たちは、五感の感覚器(目、耳、皮膚、舌、鼻)を通じて様々な情報を受信しています。 このうち、一番多くの情報を受信するのは「目」です。
約8割の情報が、目から入ってくると言われています。 話が盛り上がって来るかは、聞き手が見せる態度に大きく左右されるのです。
・リーダーの「聞いているよ」が伝わる5つのチェックリスト
皆さんは、きちんと「聞いている態度」を見せていますか?
ここでちょっとチェックしてみて下さい。
1)相手と程よくアイコンタクトを取る
2)うなづく、相づちなどを打つ、手振り身振りで目に見える反応を示す
3)しぐさ、言葉遣い、声のトーンやスピードなど、相手にペースを合わせる
4)「それで?」「もっと聞かせて」など、言葉で相手の話を促がす
5)相手の言葉を繰り返して確認する
いかがでしたか?
・メンバーが「話やすい」に変わる3つのレスポンス
やっていただきたいことは3つのシンプルなレスポンスです。
1)首を立てに振る動作(うなづき)+もっと詳しく聞かせてと言葉でも促す
2)話の内容に反応して相手が分かるようにタイミング良く手足を動かし、顔の表情を変化させる
3)もし可能なら、相手の言った言葉を繰り返して確認する
言っても否定されるか、無反応であると、発言は減ってしまいます。
相手の話に賛同できなくても、ちゃんと聞いているよという気持ちで相手の言葉を繰り返す。
このことで話した相手は、伝わったという安心感が生まれるのです。
話を聞く時、相手の言葉をいったん受け止めてから、意見を返すようにする。
ほんの小さなことですが、相手に「聞いてもらった、伝えられた」という気持ちを生みます。
こういうやり取りの繰り返しが、リーダーへの話やすさをつくるのです。
そして、チーム全員、メンバー同士のやり取りにも良い影響を及ぼしていきます。
出典:リーダーのための!ファシリテーションスキル 谷 益美 すばる書