「対象の理解」

スキルを支える根っこである事前の準備の2つ目は、「対象の理解」

いったいどんな人が何人、どんな思いや期待で参加するのか。普段は何をしている人で、このテーマについてどのぐらい経験や知識があるのか。
これらの事を知っているのといないのとでは、プログラムデザインの中味も、本番での対応も、ずいぶん違ってくる。したがって、デザインの前に対象者がはっきりしているなら、それにこしたことはない。ただ、イメージはあっても、具体的には申し込みがあるまでわからない事も多いだろう。 ならば、主催者が広報し、いよいよ申し込みを受け付ける時に、できれば日頃の仕事や活動、そして今回の志望動機や期待などを記入してもらうようにしたい。どうゆう人が何を求めてくるのか、主催者やスタッフ間で共有し、障害がある方などの配慮が必要な人に対しての対応も、事前によく話し合って準備しておく。

本番に入ってからも、導入のチェックインなどで、「今日の期待」などを簡単に話てもらうなど、少しづつ理解を深めていこう。

出典:ファシリテーションー実践から学ぶスキルと心 岩波書店 中野民夫、他


ファシリテータ型マネージャ育成大辞典 お問い合わせはこちら