ファシリテータ型マネージャーになるための注意点

ファシリテーションの基本のキ、大切なのは「個別対応」です。

 

ビジネスコーチングやファシリテーションを学び始めたばかりの頃。参加した勉強会の実習で、よくこんな事を思っていました。

実習でペアを組む相手は、こちらの話を聴いてくれるし、褒めてくれる。でも、本当にいいと思っているとは思えない。それって、

テクニックとして使っているだけなんじゃないの?と。

 

もしリーダーのコミュニケーションが、そんなふうにメンバーに思われてしまったら。全く効果がないばかりか、

「その手には乗らないぞ」と、逆効果になってしまうかもしれません。

 

そんな羽目に陥らないために大切なのが、リーダーの持つマインドと普段の態度です。

どんなで、どんな態度を取ればいいのか。具体的に、ファシリテーションのスキルを学ぶ前に、

まずはファシリテーティブリーダーとしての基礎固めが必要です。

 

個別対応のコツ①まずは、メンバー一人一人を「知る」ことからです。

ファシリテーティブリーダーとしてメンバーに最高の仕事をしてもらうためのポイント。

それは、常にメンバー一人一人お思い浮かべる事です。

チームや会社は、個人の集合体です。メンバーそれぞれのコンディションが、チームの雰囲気や結果を作り出します。

ファシリテーションの基本は、全体を見ながら、実際にはメンバーに合わせて個別対応する事なのです。

普段から目をかけてくれていて、必要な時にタイミングよく質の高い対話の時間を持ってくれる。

そんなリーダーは、やはり、信頼され尊敬されます。個別対応を意識して、この人の役に立ちたい、成長したい、

メンバーがそう思うチームの基盤を作りましょう。

 

個別対応のコツ②ちゃんと「みる」事で見えてくる

メンバーを知る事に加えて、ぜひ行うべきことが目配りです。目配りとはそのものズバリ。相手の様子に目を向けてること。

「みる」ことです。

単に見ると言っても、色々なものの見方がある物です。 普段は、チーム全体を大きく捉えるために「見る」、気になる相手は注意て「視る」

育てたいメンバーは、変化や成長を見ながら「観る」、問題が起きそうなメンバーは、何が問題なのか、見極めるべく「診る」、

調子のよくないメンバーには、回復を促すべく「看る」。

 

出典:リーダーのための!ファシリテーションスキル 谷 益美 すばる書


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