コーチングからファシリテーターへ編

私のコーチング活動の目的は、自分の会社の業績をコーチングで、少しでも改善させようと決めていました。

コーチングの研修は、その一環ですし、会社での1対1のコーチングでも一人でも多くの人を元気にしようとして取り組みました。
しかし、会社での研修も、コーチングもいくらやっても業績面で成果が見えてこないので、これでは目的が達成できないと思うようになりました。
その理由は、研修の時に一緒に学んだメンバーとの練習で数回実践をしてみて本人は、出来るつもりになっても、職場に帰って使ってみようという方は、少数派で、その人も1週間たつともう無かったことになってしまい、使わずじまいで終わってしまうのです。
対応策としては、某ビール会社のように社内に数百人のコーチを養成するような、もっと大量の人にコーチングを教え、コーチングの流れを作るぐらいに教育しないと本流の流れが変わらない事を分かってしまったのです。
(コーチングは、個人の目的達成には効果があると思うのですが、企業で使う場合は、文化になる程度まで徹底してやらないと成果が見えないように思います。)

そんな時に、コーチ仲間の先輩が、コーチングの勉強会に誘ってくれたのです。
毎月勉強会をやっているので川崎まで出かけて定期的に参加するようになりました。
4ヶ月経過した時勉強会のゲストとして中島さんが、出演されました。
中島さんは、総務部門で関係子会社に出向してそこで、傾きかけて会社を立て直すことに
成功してその転末を本にまとめたのでその紹介の意味もあって勉強会の講師をされたそうです。
私にとってこれは運命的な出会いだと思っています。
この中島さんが、最高の居場所というコミュニティーを作っていて、「働く場を最高の居場所にする」と言うテーマで活動していると聞き、私も賛同し参加させて頂くことにしました。
そのコミュニティーで、会を運営するファシリテーターを養成する塾を作るというので説明会に出かけました。
そこで、ファシリテーターの存在を知り興味を持ちました。
「ザ・ファシリテーター1、2」と言う本を2冊買い、貪るように読みました。その本の主人公が、とてもカッコ良かったので、自分もファシリテーターになれば、会社を変えられるのではないかと考えるようになりました。(今考えると、この本はカッコ良すぎで現実離れしてますね)
本を読んでファシリテーターになると決めてしまった私は、この塾に入ることのしました。
2009年7月のことです。
ここから、私の人生は大きく変わりました。
今まで、自分の付き合っている人は、会社関係の人が中心で、社会という枠組みの中には、
会社しかないと何気なく思っていたのですが、この塾で知り合った人たちは、会社が違う人の集合なので私には、無関係の人たちだったのですが、今ではかけがえのない友人になっています。
会社以外のコミュニティーで一緒に学ぶ仲間は、お互いを尊重して信頼関係で結ばれて、この仲間と一緒にいると心が安らかになるのです。 仲間といるとプラスのエネルギーをもらって元気になるのです。
このような居場所の事を3rdプレイス(3番目の居場所)と呼ぶそうです。
ちなみに、1stプレイスは、家庭で、2ndプレイスは、会社です。中には、逆の会社人間の方もいますね。
私は、2009年7月から1期、2015年5月の9期まで約6年間 この塾の塾生としてファシリテーションについて学びました。 今は、塾の運営事務局で、塾生を育てる方に軸足を移しています。

次回は、ファシリテーター武者修行です。


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