適切にメンバーの思考を導く「さばき」とは

いくら「仕込み」をしっかりしても、実際の議論の場では、様々な課題に直面します。
「どうしてですか?」と問いかけても、「なかなか意見を出してくれない。」「ある人がそこで議論すべきポイントとずれた発言を長々とつずけているので、なんとか軌道修正したいのだが、どのように介入してよいのかわからない。」「メンバー間で意見が対立してしまっているが、どう収拾したらよいかわからない。」といった具合です。

こうした課題を乗り越えるには、1つの発言に対し、ファシリテーターがどのように向き合い、対応するのか、その基本的となるコミュニケーションの原則を理解し、訓練を積む事が必要です。具体的には、「意見を引き出す」「話を聞き理解する」「話を導く」「話をまとめる」という基本的なステップを押さえ、それぞれのステップで何を考え、どのように反応・対応すべきかを知る事です。こうした具体的なコミュニケーションの手法を「さばき」と呼んでいます。

出典:ファシリテーションの教科書 グロービス 東洋経済新報社


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