ワールドカフェとは

ワールドカフェは、最低12人から開催できるディスカッション方法です。

会場が準備出来たら各グループに模造紙と裏移りしないマジックを配ります。更におやつや飲み物も用意するとカフェの雰囲気が出てきます。

出来るだけ参加者がリラックス出来る雰囲気をつくります。

途中で席替えをするので参加者が身軽になるよう、物置を用意すると良いでしょう。

会議室だけでなく屋外のカフェや和室にテーブルを置いて行うのもよいと思います。

 

そして話し合うテーマは、参加者が共通に興味のある事や、みんなに考えてほしいことなど何でもいいのです。

ですが、問いの立て方によって、話しやすさが変わります。あまり限定し過ぎないで、かといってあまり曖昧すぎないテーマがお勧めです。

参加者が、当事者として語れることも重要です。

例えば会社で実施する場合、「わが社の10年後の未来像は?」ではなかなか当事者意識を持てないメンバーもいるでしょう。

そんな場合は、10年後も会社にいると前提条件を設定した上で、「ここに居て良かった! と思えるわが社の未来像は?」という問いにしてはどうでしょう。

この様な工夫も必要です。参加者どうしが多様な意見交換をして交流を深めることが狙会いですから、参加者の気楽な意見を引き出す楽しい言葉を使いましょう。

 

ワールドカフェの説明を終えて、問いを大きく机の上の模造紙のど真ん中に書いたら、対話のスタートです。

対話は、出来れば4人、多くても6人までの小グループで行います。模造紙に各自で適当なメモを取りながら、1ラウンド20分~30分、基本は全部で3ラウンド行います。説明や移動を含めると最低2時間程度必要です。

 

1ラウンド目が終わったら、各グループ1人のホスト役を残して、みんな別のグループに席替えを行います。2ラウンド目も同様です。

3ラウンド目は、元のグループに戻ってそれぞれの体験を共有します。もしできるだけ多くの人と対話を行いたい場合は、3ラウンド目も新しいグループの方と対話します。

対話の時に書いた模造紙は、対話の時の新鮮な気持ちを思い出す記録になりますので共有スペースにしばらく貼っておくのも個人の行動のモチベーションになるのでいいと思います。

 

初めての参加者も、これなら安心です。

初めての体験者が多い場合、会場全体をサポートするスタッフが数名いた方が、安心できます。

 

ワールドカフェは、基本的に考えを「発散」させるための手法です。問いについて自由に話し合うことが、その場に何を生み出すかは分かりません。

短時間で結論を出す、その様な手法ではないので無理やりまとめようとしない事も大切です。 意見を収束させて葦場合は、ワールドカフェの後に

グループ毎の発表の時間や、そのための対話の時間を別途とるなどしてまとめます。

 

出典:リーダーのための!ファシリテーションスキル 谷 益美 すばる書


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