「ファシリテーターの人や場に対する基本的な姿勢や態度が、実は参加者に大きな影響を与える」

一つ目は、「ファシリテーターの人や場に対する基本的な姿勢や態度が、実は参加者に大きな影響を与える」ということ。

どうゆう技を繰り出すかとか、どんな気の利いたことを言うかも大切であるが、もっと基本的なとことで、どのような態度で人に接したり語りかけたりしているか、それを人は敏感に感じ取っている。

人が人と対していて、言語から受け取るメッセージは無論大きいが、それ以外にも表情や姿勢、声のトーンやしゃべり方、仕草や態度、などから実はもっと大きな影響を受けていることはよく知られている。ファシリテーターも、「何を言うか」「何をやるか」(doing)で自分の中を忙しくしがちだが、実は「どう在るか」(being)が問われているのだ。

姿勢まで問われるのか、と思うと、少し厳しいかもしれないが、口先だけでなく本当に参加者一人ひとりを尊重しようとする態度や、グループのプロセスを信頼する姿勢などが自然に身についていなければ、せっかくのスキルも活きてこないのだ。

出典:ファシリテーションー実践から学ぶスキルと心 岩波書店 中野民夫、他


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