1、メタスキル

ファシリテーションには、「スキル(技)」がある。それは知っているのといないのでは大違いのものだ。ただ、知っていてもすぐに使えるわけではない。出来るだけ自由自在に使いこなせるよう、何度も何度も現場で試み、試行錯誤しながら身に着けて行こう。

しかし、スキルだけで、瞬間瞬間に変化していく多様な場面に対応できるだろうか?

また、研修で同じ技を習ったとしても、人によってファシリテーションの味には当然違いが出て来る。そこには個性や人柄だけでは片付けられない、何かがあるのではないか。 そう、スキルだけでなく「メタスキル」が必要なのだ。「メタスキル」とは、スキルを使うその人の基本的な姿勢や態度のことです。本人が自分の感情をどう扱うかも関係してくる。「スキルを超えたスキル」であり、「スキル以前のスキル」である。

ファシリテーターにとって特に重要だと思う三つのポイントに絞って、メタスキルから学べるヒントを取り上げる。

1)「ファシリテーターの人や場に対する基本的な姿勢や態度が、実は参加者に大きな影響を与えている」

2)「ファシリテーターは、自分の中で起こっている感じや感情に敏感になろう」

3)「ファシリテーターは、時と場合に応じて、全く違うアプローチを使い分けよう」

***2)と3)は、来週追加予定です。***

出典:ファシリテーションー実践から学ぶスキルと心 岩波書店 中野民夫、他


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