承認のスキル

メンバーそれぞれに送る「承認のスキル」

*人の持っている無限の可能性を引き出すのに欠かせないスキルが、「承認のスキル」です。

部下の内部で持っている強み、持ち味、美点に注目して、承認のメッセージを送ることで、やる気や意欲はもちろんのこと、部下自身も気がつかなかった潜在的な、アイディアや能力を目覚めさせることも可能なのです。

承認とは、むやみやたらに「おだてる」ことではなく、事実とは違う、的外れな美辞麗句を送っても何の意味もありません。必要なのは、「真にほめるべき美点」を発見し、的確な言葉で「ほめる」ことです。

そのためにも、部下をつぶさに観察しましょう。わずかな成果、小さな成長にも「よくやったね」「一歩前進したね」と言葉を送ることで、「自分を気にかけてくれているんだ」という喜びが、部下の心に芽生えます。

最も大事なことは、相手の「存在」をい認めることです。それが信頼感、安心感の元になって、そこから無限の可能性が引き出されます。

 

*「名前を呼ぶ」ことも承認のメッセージになります

会議などのグループ活動では、「君は、…」と言っても誰に言っているのか判然としない場面もでてきます。

そのためにもときおり名前で呼びかけることを意識しましょう。

「A君はどうかな」、「B君の場合は、…」、「〜と言うことだねC君」と、こまめに名前を入れて話しかけるのです。すると部下は自分が尊重されていることを感じます。

 

 

出典:グループコーチング入門 本間正人 日経文庫より


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